Twitterで見てしまった…「ゆるすぎる職場で退職する若者増加」という記事。
記事内容を読むと、ゆるいエピソードが少しズレている…というか退職理由の決定打ではないような内容に感じました。
なんでこんなこと書き出したかっていうと、私も直近の仕事を辞めた理由が、「仕事が暇すぎて体調崩して辞めた」んですよね…いつか書こうと思っていたんですけど、こんな記事見たところだから丁度いいと思う。
今回私が最終的に病んだ話なので、暗いところがあります…すみません。
ゆるすぎるとか、ホワイトすぎる会社とはちょっとズレてるかもしれないけど、暇すぎる会社って病んでしまう可能性あるよ。
【目次】
前職の概要
- 派遣雇用の事務員(3年経ったら直接雇用されるらしいけど、実績なし)
- 閑散期と繁忙期の差が激しい
- 給料が上がらない
- 人は悪いほどではないけど、業務時間中の私語はなし
季節商品を取り扱っていたので、繁忙期は帰れないくらい忙しくて閑散期は朝のメールチェック(メールはこない)で終了する落差でした。
私は半年で退職しましたが、まともに仕事した期間は2か月もないくらいでした。
1日の業務量
閑散期の1日はメールボックスのチェックで終わります。なにもメールがきていないので、始業時間前に仕事が終わり、終業時間まで8時間自分のデスクに座り続けるだけ。
羨ましいと思う人もいるかもしれませんが、「8時間座り続ける」って家でもきつくないですか?これで上司が真後ろに居て、トイレ休憩はOKな環境です。
これが4か月続きました。もちろん最初は繁忙期に向けて業務を覚える時間にあてましたが、単純作業だったので1か月もあれば覚えてしまいました。(1か月毎日やっていたら嫌でも覚える)
覚えてからは業務を効率よくしようとネットで調べものをしたり、仕事ありませんかと聞いて回りましたが、閑散期は周りも仕事がなく、何をしているのかわかりませんでした。
暇な時間にやったこと
- ネットで資格勉強をする
- Excelの関数やWordの勉強をする
- 今日の晩御飯のレシピを検索する
- ネットニュースを見る
本を読めたり、スマホが見れたら気分転換になってよかったんですが、個人情報を取り扱っていたので、持ち込み禁止でした。相棒は目の前の制限されたパソコンとノートのみ。
自分なりに暇な時間を有効活用しようと簿記や宅建などの資格勉強のサイトを読み、疲れたらネットニュースを読む。1か月くらいはこうやって過ごせた記憶があります。
こうしている間にも普通に仕事している人は、スキルアップして先に進んでいるんだろうなという焦りは常に感じていました。
時間を無駄にしている焦りと不安
正社員であればまだ安心だったのかもしれないけど、こっちはいつ首を切られるかわからない派遣雇用。直接雇用の実績もないから、3年後この会社から切り離されたら私になにが残るんだろうという不安が常にありました。
記事にもあったけど、暇でやめる人の大半はこの不安が原因だと思います。
転職しようにも仕事をしていないから職務経歴書や面接で話すことがない。
諦めて会社にいることを選んでも、経験を積んでない状態だということは周囲からはわかりません。半年のうち実際2か月しか業務をしていなくても、もう半年いる人だと扱われる。自分の理解度とのギャップを肌で感じて、長くいればいるほどこの差は大きくなり、いつか周囲から落胆されるような気がしました。
時間があれば人間は余計なことをぐるぐる考え始めます。
毎日不安や焦り、悩みなどマイナスな感情を抱え、8時間同じ場所に黙って座り続ける。
私には職場が監獄のように感じられました。
体調の変化
- 頭がもやがかかったようにぼーっとする。
- 頭痛がおさまらない。
- 睡眠が不規則になる。仕事中なのに眠気が強く、起きていられなくなる。
- 微熱が続く
いつからかはもう覚えていませんが、ある日から頭に霞がかかったように動かなくなり、資格勉強ができなくなりました(思考能力の低下)。我慢しても起きていられないほどの睡魔に襲われました。
更に私の場合は元々あった呑気症が悪化。
お腹にガスが溜まることによる「腹痛」「お腹の張り」「おならが止まらない」「常に唾液が口の中に溜まるので、話しかけられてもすぐに答えられない」ことから、緊張状態が続いてしまい、デスクに座ることもまともにできなくなってしまいました。
家では微熱、不眠、嘔吐、涙が止まらないことが続き、明らかに体調がおかしいので、派遣会社に連絡し退職。
今は専業主婦をやっています。働いてお金を稼ぎたいし、そうするべきだと思うけど、求人を見ると怖くなってしまって一歩を踏み出せずにいます。
ここまで話して心療内科の先生に「何もせずにお金がもらえるなんていいなぁ。僕もやってみたい。」と言われました。病気ではなく、深く思い悩んでいるだけだから診断書は書けないと、病名はつきませんでした。
運が悪かったのかもしれない。私が平気そうに見えたのかもしれない。
もしくはそれくらい理解されづらいことなのかもしれません。
暇がつらいって当然だった
私が好きな作品でこんな言葉があって、辞めた直後に読んで泣きました。
「仕事を与えるなら最高の宝石のように与えて、部下に胸を張らせてやれ。上等に扱えばその分大きな働きをする。上等な扱いは褒美じゃねぇ。信頼や、価値が欲しいんだ。苦い顔して、申し訳なさそうに仕事を与えるな。誰だって価値ある役目を果たしたいんだ。ついてくる奴らに価値を与えろ。それが頭の仕事だ。」(引用:魔法使いの約束メインストーリー2部第7章6話より)
盗賊団のボス(ブラッドリー)の言葉なんですが、人に必要なのは、キラキラ光る宝石よりも、他者との信頼関係や自分の価値を認めてくれる存在だと気づいた言葉。
人が仕事を辞める理由って「仕事内容」「給料」「人間関係」っていうじゃないですか。
暇な職場って、貴重な時間を使って人を無価値であるように感じさせて、人間関係も築けない。2つを一気に搾取するんだから、続けられなくても当然だったと思わせてくれました。(私の職場は給料も上がらないしな!)
人は自分を認めて大事にしてくれていると思えば自然とついてくるんだよ。政治家も某アイドル事務所もさ、世の上司みーんなブラッドリーになれー!!(∩^o^)⊃━☆゜.*
こんな暇な職場って少なからずあるみたいです。
私もその時調べたていたから、暇な職場ならその時間を有効活用しよう!っていう記事をたくさん見ました。
でも合わないと感じているなら、悩んでいるなら、我慢して時間を有効活用するより、元気なうちに他の仕事を探したほうがいいです。
心も身体も元気じゃないと何もできなくなる。
私は気づかないうちに我慢してしまっていた。
次への準備に使おうと、素直に聞いて自分の心に蓋をして気づけなくなっていたんだと思います。
少しでも不調を感じてる人は休んだ方がいい。誰かに弱さを見せるのは勇気がいることだと思うけど、もし相談できるなら会社や信頼できる人に相談してください。
私の体感ですが一度心に傷が入ってしまったら、我慢した時間の倍以上、立ち直る時間が必要になってしまうから。